山口敏郎は1956年に岡山県に生まれ、1978年に武蔵野美術大学卒業後、1982年から現在に
至るまでマドリッドに拠点を構え，ESPACIO TAOを主宰し、活動を続けています。
山口の直接絵の具を何層にも塗り重ねられた平面作品は、顔料の存在感故に、一見陶板のよう
にも見え、ダイナミックなタッチやイベリアの赤、黄土、深い青といった独特の色彩は大地の
広がりを感じさせます。明るく，豊穣で祝祭的な作品の威風堂々とした表面に垣間見える愛嬌が
「山口らしさ」であり、見る者にどこか「和の心」を感じさせます。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。